灘中学校灘中学校・灘高等学校灘高等学校

 

トップ > ご挨拶

学校長あいさつ

学校長の海保です。灘校のホームページにようこそ。

海保雅一

灘中学校・灘高等学校のホームページにようこそお越しくださいました。本校は、昭和2年創立の6年完全一貫教育を行う併設型の中学校・高等学校です。中学校は1学年が約180人ですが、高校に上がる段階で約40人が新しい息吹として入学してきます。この高校からの新入生は在来生とすぐに仲良くなり、互いに影響を与え合いながら学年としてのまとまりが出来上がります。

灘校の特色の一つが、「担任持ち上がり制」です。生徒諸君が中学校に入学した時に、原則8人の教員が担任団を編成し、一つのチームとして6年間ずっとその学年を受け持つのです。そのチームには国語、数学、英語の教員が必ず含まれており、その学年の国、数、英の授業のほとんどはその学年団所属の教員達が担当します。また、各クラスの学級担任は担任団の教員が交代で務めますが、生徒が学級担任に限らず担任団のどの教員にでも気軽に相談することができる環境を作っています。この仕組みにより、学習指導の計画性、効率性、一貫性が保たれ、生活指導も複数の教員の視点できめ細かく行うことができるのです。

灘校のもう一つの特色は、「生徒が主役の学校」であることです。学習や部活動においては、生徒は教師の指導にただ受動的に従うのではなく、自分で問題を発見し試行錯誤を重ねて解決の道筋を探す、主体的な学びが奨励されています。また、文化祭、体育祭、学芸祭などの主要行事は、生徒達の手で企画・運営されています。多くの生徒達がこれらのプロジェクトに携わり、リーダーシップ、人間関係調整力、コミュニケーション力などの非認知能力を高めてゆきます。

灘校では生徒達の主体的行動を促すため、文章化された校則を設けていません。生徒達は学校生活のあらゆる局面で、どのような行動が灘校生としてふさわしいのかを自分で考え判断します。その際に判断の指針となるのが、校是「精力善用」「自他共栄」です。本校創立顧問である嘉納治五郎先生が定められたこの校是の理念を、全ての生徒・教職員が共有し、その体現に努めています。

開校から85年が経った平成25年の春に、2棟の校舎の建替え、中学棟の耐震補強リニューアル、充実の新図書館の新築、2つのグラウンドの人工芝化、柔剣道場やトレーニングルームの更新など、大規模な工事が竣工しました。また、令和2年には、高速大容量通信ネットワークと中学生向けの「1人1台端末」の整備も完了しました。今後も、良き伝統を維持しつつ、新しい時代に適応した教育環境の充実を図ってまいります。緑に囲まれた校舎で、同級生との友情や先輩後輩の絆を育みながら、自分の個性をのびのびと伸ばしたい、と思っている皆さんの入学を心よりお待ちしています。

ページのトップへ戻る